ぼくはこどもができにくい。

男目線で書く、男の不妊についてのブログです。

【参考】射精に関するあれこれ

こんな記事を見つけました。
不妊治療をスタートしておきながら、男の不妊に関する情報がぜんぜん手に入れられずモンモンとしていたので、こういうのはホントに助かりますね。

 

射精の回数は多いほうが健康になる?!精子を元気にする方法を小堀善友先生に聞いてみた

http://media.hama1-cl.jp/worry/about-sperm/

 

オナニーの正しいやり方を小堀善友先生に聞いてきた【男性用】

http://media.hama1-cl.jp/worry/correct-masturbation/

不妊治療って男も関係あるの?

夫婦の間で不妊治療や検査の話が出てきた時、「オレは関係ない/大丈夫だろう。」と考えてしまう男性は多いと思います。ぼくもそうでした。

しかし検査を受けてみたところ、ばっちり乏精子症だったわけです。ほんと、人生って油断も隙もないですよね。

 

「それでもやっぱり男性が原因の不妊ってごく一部じゃないの?」と思ってらっしゃる男性諸氏のみなさん、それは考えがアメリカのケーキ並みに甘いと言わざるをえません。(ちなみに食べたことない方に説明しますと、アメリカのケーキは甘すぎて歯どころか歯茎まで融け落ちるんじゃないか!?ってくらい衝撃的な甘さです。)

 

男性が原因の不妊って、男性が思っている以上に多いそうです。ちょっと古いですが、日本産科婦人科学会が2009年に出したレポートには不妊に悩む夫婦のうち、約50%が男性が原因となっているのではないかと書いてあります。

 

【参考】男性不妊症 - 日本産科婦人科学会

http://www.jsog.or.jp/PDF/61/6106-189.pdf

 

データが古い上に文章での記述だけなので、なんだか眉唾な感じもしますが、日々不妊の治療を行っているお医者さんたちから大きな反論が出てこないということは、体感として近いものがあるんでしょう。今現在、子どもがなかなかできない状況であれば、50%の確率で男性にも原因がありうるわけです。そう考えれば、単に検査と言っても、なかなか他人事とは思えませんよね。

 

それでも「まぁ50%だったら自分は関係ないと思うなぁ~」という楽天的な男性の方。それでもまだアメリカのカップケーキ並みの甘さです。(ちなみにケーキとカップケーキ、どっちも同じような衝撃的な甘さです。)

検査の結果、不妊の原因が見つかったのが女性の側だとしても、その女性と言うのは他でもない、あなたの奥さん/パートナーです。
男であるぼくですら、”自分が原因で、パートナーとの子どもがつくれない”と知った時には、あまりの衝撃に30歳を超えているというのに悲しくてツラくて涙を流しました。今でもその時の気持ちを思い返すと、奥さんに申し訳ない気持ちで胸が苦しくなります。

もしこの事実を突きつけられるのが女性だったとしたら、さらには子どもに対する期待が強い人だとしたら、その時の絶望感は想像を絶する物があります。そんな心が折れそうに辛い時を一人きりで乗りこえるのは、はっきり言って「無理」です。
そこで重要となるのが、男性による精神的なサポートです。実際、不妊治療にしても妊娠・出産にしても、ほとんどは女性の体において行われます。女性が肉体的にも精神的にもがんばる中、男性の方は直接的にはほとんど何にもできません。ではせめて女性の気持ちを受け止めたり、不妊治療についてきちんと理解したり、通院が不安な時についていくなど、間接的な方法で心の支えになってあげましょうよ。

おそらく多くの女性は不妊検査を受けることにさえ、自身の不妊や治療などさまざまな点で不安を覚えているはずです。せめて最初の診療のときや、検査の結果を聞きに行く時くらいは一緒に通院して自分たちの問題として向き合いたいものです。

 

ちなみに不妊の原因は100%特定できると言うわけではないそうです。検査の結果、乏精子症や子宮内膜筋腫などと言った症状名が出てくればまだ良し。世の中にはどこが悪いのかわからないけど、なんでか子どもができないと言うこともあるとか。こうなると病院に何度も通ったり、いろいろな治療方法をためしたり、果ては高額な生殖医療(人工授精や顕微授精など)を行う必要が出てくるなど、時間的にも費用的にも大きな負担がかかります。これらについて検討し、実行する負担を女性だけに押し付けているのでは、当然治療はうまく進みません。男性も不妊治療についてしっかりと学び、女性の体をしっかり理解した上で、二人で、もしくはお互いの両親とも相談して、治療について自分たちなりに計画を立てる必要があると思います。

 

ちなみに不妊検査のタイミングですが、ぼくとしては「結婚前」くらいにささっと済ませてしまうことをおすすめします。治療には時間がかかりますし、治療を行うにしても、なるべく若いうちに行ってしまう方が統計的にも子どもが作りやすいそうです。現状の社会の雰囲気ではなかなか難しいですが、もっとカジュアルに気軽に、将来を見通すための一つの材料として、パパっと検査を受けてしまう方がよさそうだなと、不妊について知った今の段階で考えています。

 

以上のように男性にも不妊は身近な問題です。

お腹も大きくならず、痛くもなく、不妊治療を進めるにしても病院に通う頻度も低い男性からすると、めんどくさいなぁ…とか忙しいから…とついつい避けてしまいたくなるのもわかります。けれど、そのまま放っておくことで子どもができるわけでも、問題が解消されるわけでもありません。めんどくさがらずにお互いに協力して、役割分担をして、二人で不妊治療に取り組むことが大切だと思います。

確かにめんどくさいこともいろいろあります。不妊治療についての勉強は難しいし、病院の説明もややこしいし、数値とか薬の名前とかもわかりにくいし…。けれどぼくはそういった細々した問題も全部ひっくるめて、夫婦二人で大きな問題に取り組むことは、ある意味で夫婦の絆を強くしてくれるイベントなのかなと思うことがあります。子どもができるにせよ、できないにせよ、まずは夫婦で仲良くいることが大切かなと。

 

ご参考になれば幸いです。それでは。

精液検査のための禁欲と採精ってどんな感じ?

不妊治療をスタートした男性がまずはじめに臨むことになるのが精子を採取する「採精」です。今回はこの採精がどんな感じなのかを書いていきたいと思います。

 

精子を採るというと、気の早い方だと「なんだちゃちゃーーっとオナニーして出してくりゃいいんでしょ?」と社会の窓に手をかけながら言ってのけそうですが、そんなに早くことは進みません。質のいい精子を十分な量採取するために、まずは禁欲期間を設ける必要があります。
禁欲期間の長さは病院や検査施設によってまちまちみたいです。ネットで調べたら3日でOKというところもあるし、5日間しっかりガマンてなところもあるみたい。ちなみにぼくの行った病院は5日間のたっぷり禁欲コースでした。

 

さてこの禁欲5日間。たかが5日間と侮ってはいけない。仕事が忙しかったり、趣味に没頭しているなどで、禁欲を全く苦に思わない人もいるかと思いますが、この情報化社会はちょっと隙を見せるとすぐにぼくたちの性欲をくすぐってきます。わかりやすい例でいえばコンビニのエロ雑誌。中高生でもないので普段は目にも留めないけど、禁欲しなきゃ!と意識すればするほど気になってきます。普段は清楚系が好みなはずなのに、挑発的な衣装とポーズを決めたギャル系に目が行ってしまったり、若いころには目もくれなかった熟女/団地妻などの単語になんだかドキドキしてしまったり…。こんなことがコンビニに入る度に繰り返される可能性があります。
しかしコンビニはまだ序の口。一番困るのはスマホサイトの記事内や、画面下に現れるエッチな広告です。こいつの厄介なところは、エロくないサイトにも出現してくるため、コンビニのように心構えしておくことができないという点です。例えば不妊治療についてのブログを読んでいたり、通う先候補の病院レビューを探すなど、まじめな行動をしている時にこそ狙い澄ましたように不意打ちを仕掛けてくるのです。この記事を読んだ同志諸兄におきましては、ぼくのようにスクロール&誤タッチでまんまと広告先サイトに誘導されるなど無いよう、くれぐれもご注意をいただきたいと思います。

 

さて、禁欲期間を乗り越えたらいよいよ採精です。健全なる男子諸兄に採精の方法を教授する必要はないと思います。しかし問題となるのは「時間」と「場所」です。前回の記事にも書きましたが、病院によっては採精室という専用の場所が利用できます。自分の家じゃないとどうしても無理!!という人でもなければ、病院内のこの施設を利用するのが一番便利でしょう。しかし婦人科の病院など、採精室を備えていない病院で検査を行う場合はちょっと大変です。自宅、もしくはそれ以外の場所で採精を行い、その後、診療時間内に病院へブツを持ち込む必要があるわけです。

この診療時間内と言うのが意外にやっかいです。病院は土日祝が休診や、土曜日の診察は午前中だけ、平日は夜18時ごろまでといったところが多く、企業に勤めているサラリーマンには利用しにくい時間に診療時間が設定されています。18時に間に合わせるとしたら17時の定時に退社して、採精にかかる時間が30分だとしても、残りの30分で職場-自宅-病院の移動を正味15分ずつでこなすのは非常に困難です。このため精液検査を行うために仕事を半休したり、早退したりする必要が出てきます。

 

自宅で採精を行う場合、気になるのがタイミングと奥さんの所在です。一人きりになれる個室がある、広めの家に住んでいる方は、きちんと鍵を閉めることで安心して採精に臨むができるはずです。しかしぼくのように引きこもる部屋がない家に住んでいる場合、然るべき対応を取る必要があります。

対策の一つ目が「奥さんに不在にしてもらい、その間に採精する」です。一番手っ取り早い対応ですが、注意すべきなのは特に用事もなく出かけて行った奥さんが退屈して帰ってきてしまうことです。恐らく結婚して以降初めてとも言える自宅でのドキドキ・タイム。調子に乗ってあれもこれも見ていたり、オカズ探しにネットの深いところまで潜ったりすると、あっという間に時間は過ぎていきます。そのあっと言う間の時間の途中に奥さんが返ってきたりすると、これはもう大慌てなわけです。みなさんにおかれましては大慌てでズボンのチャックを上げるといった、高校生のころに親バレした時のようなマヌケな事態に陥らぬよう細心の注意をもって事に望んでください。
もう一つの対策が「よそで採精する」です。スマホがあればどこでもネットにつながる昨今、ようは個室になっていて、他人の立ち入りがない場所であればどこでもコトにおよぶことができます。しかし公共施設のトイレなどではあまりにもミジメ…。じゃあどうしようとなった時に利用できるのが「個室ビデオ店」です。ここなら最新のオカズたちを選び放題なうえに、安心できる個室でコトを行えます。病院の最寄駅近くに個室ビデオ店がある場合には、近くて早くて安心な医療好意:採精が行えます。しかし個室ビデオ店を利用する作戦にも弱点はあります。第一にみんながそういう行為をする場所なので、ちょっとディープで清潔じゃなさそうな雰囲気があります。神経質な人だと、入ってみたはいいけど、ちょっとここは利用しにくいなぁ…と言う人もいると思います。また当然のことながら、精液検査のたびに利用料がかかります。2~3回分であれば治療費の一環としてあきらめもつきますが、それでも数千円。さらに個室ビデオに居心地の良さを感じてはまってしまうと、さらに多くのお金がかかってしまいます。くれぐれもご利用は計画的に。

 

個人的に病院にタイミングをあわせ、仕事を休んだり早退したりしながら行う精液検査は、正直自分の中で腑に落ちない行為でした。単純に考えても一般的な勤め人が診療時間内に間に合わせるには特別に時間をつくる必要がありますし、採精も結婚後ではなかなか簡単に行えません。総合的にはそこまで重大な負担ではないですが、検査のたびにチョットずつ負担をさせられるのかと考えると、不妊治療に対してネガティブなイメージを持ってしまいます。最近では一般的になってきたとはいえ、男性からすると「ちょっと他人事」な印象の強い医療行為だからこそ、女性はもちろん、男性にも負担をかけずに済むような対応が必要なんじゃないかなぁ~と思った次第です。

 

ご参考になれば幸いです。それでは。

精液検査ってどんなことするの?

不妊治療で病院を訪ねると、男女ともにまずはいろいろな検査を受けることになります。男性は精液検査を受けることになります。
女性にはいろいろとたくさんの検査があるそうですが、ぼくは体験していないので内容についてはここでは割愛。検査を受けた女性の夫としては、よくわからない検査をたくさん受けて、何回も病院に行くことになって大変そうだなぁ…かわいそうだなぁ…という気持ちになりました。

さて、本題は精液検査です。
この検査を受けると精子
・量(一回の射精でどのくらいの数が出てくるのか)
・奇形率(変な形してる奴がいないか)
・運動率(元気に動き回っているのか)
などを知ることができます。項目は他にもあったり、病院によって違ったりするそうですが、そういう難しいことはきちんとした本とか読んでお勉強してくださいね!!
ぼくが言えるのは精子量は10のX乗という数値で表記されるため、常日頃から1000万のような大きな数のゼロの数を意識しておくと、結果がわかりやすいということです。ぼくは算数も数字も苦手なので、数値を見せられても多いんだか少ないんだかピンときませんでした。
ちなみにこの検査は2~3回くらい行われます。一回だけだとストレスでたまたま少なかったとか、疲れて結果が悪かったとかの判別が付かないためだそうですが、ぶっちゃけストレスも疲れもだいたいいつも感じてるのでそんなに違いが出るのかなぁ…とは思ってました。

では精液検査ってどんな形で進んでいくんでしょう。
病院で検査を受けるように言われると、まずは精液を入れるカップをもらいます。ぼくが受け取ったのは透明のプラスチック製で、ちょっと厚手のビニールで梱包されている物でした。容器には「紫外線による殺菌を行いました」という記載もあったので、精液検査ってのは尿検査よりも変なもんが混じってはいけないしっかりした検査のようです。
このカップの中に精液を出して病院に持っていくと検査を行ってくれるのですが、テキトウなタイミングでちゃちゃ~っと出してホイ!っと持ってくるのではダメなのです。ぼくの行った病院では5日間の禁欲/射精禁止期間を過ごしてから、検査用の精液を採取するように言われました。(この行為を採精と言うらしいです。)ちなみに禁欲期間は病院や先生によって違ったりするらしいので、自分が通うとこできちんとお話を聞いてくださいね。

では採精の方法についてですが、病院によってまちまちなようです。不妊専門の病院や大きな病院には「採精室」という部屋が用意されているそうです。そこには多種多様な好みに合わせた桃色円盤たちが揃えられており、どんな男性でもわくわくドキドキしながら検査用の精子を採取することができるそうです。でもそんな桃色円盤たちを見ていたら、「これは院長の趣味かなぁ」「誰がどこでこんなもん買ってきたんだろう」とかいろいろとよからぬ妄想もしてしまい、診断の時に変な気持になってしまいそうですよね。
ぼくが行った病院は残念ながらそういった部屋はありませんでした。なので外部で採精をした物を病院に持ち込む必要があったのですが、これがなかなか大変…。病院が言うには「採精から1時間以内にカップを提出してください」とのことなんですが、採精が行えて、その後病院に1時間以内で行ける場所ってそんなにないんですよね。ぼくはたまたま近所の病院だったので何とかなりましたが、病院に通うのに1時間以上かかってしまうような人は採精の段取りについてもしっかり考えておく、チェックしておく必要があると思います。
※採精については別途書きたいと思います。

無事に採精を終えたらいよいよ提出です。提出の仕方は病院によって違うんだと思いますが、ぼくの行った病院では受付で看護婦さんに手渡しという恐怖の方法でした。これは「レンタルビデオ店で大量の桃色円盤を借りようとしたのに、レジにはお姉さんしかいない」状態の5倍くらい恥ずかしい状況です。待合室で待ってる女性も見てくるし、看護婦さんも見てくるし、顔から火が出るってのはこの時のために用意された言葉に他ならないでしょう。賢明なる同志諸兄が同じような場面に遭遇する場合には、帽子とメガネとマスクという芸能人スタイルで望まれることを強くオススメいたします。

提出してから30分~1時間くらいすると診察室に呼ばれます。先の記事にも書いた通り、ここは名前で呼び出すタイプの病院。ぼくはこの時に待合室にいる方に苗字もバレることになりました。
診察室では各項目について話を聞きます。その結果に問題がなければ奥さんの側の結果を待ち、その結果を踏まえて治療の方法などのアドバイスや方針を示してもらえるようです。

ぼくはこのタイミングで精子量が非常に少なく「自然妊娠は難しい」と宣告されたわけです。
これも病院や先生によって違うと思うんですが、ぼくは婦人科だったからかほとんどアドバイスや解説をもらえませんでした。精子量が少ないならどうしたらいいのか、治療できるならどんな科の病院に行けばいいのか、そういった話は全くされていません。自分の体に問題があるのなら出来れば治したい、もしくは少しでも改善させたいと思うのが人情だと思います。しかしそういったアドバイスもなく、顕微授精などの高度な不妊治療の話に進んでいくのは、なんだか自分が見捨てられたような気持ちになってとてもみじめでしたね。

というわけで精液検査のいろいろについて書きました。
ぼくが行った病院が婦人科だったからか男性に対する配慮があまりなく、毎回恥ずかしくみじめな思いをすることになりました。これから不妊治療を始める方は、なるべく男性が恥ずかしい思いをしない病院選びをすることをオススメします。ウワサによると検査だけしてくれる施設があったり、男性不妊を専門にしている泌尿器科とかでも行えるそうなので、そっちの方が気持ちは楽なのかもしれません。

ご参考になれば幸いです。それでは。

不妊治療をしている婦人科の病院ってどんなところ?

不妊」という単語に対して反応するのは、おそらく女性の方だと思います。
女性からすれば自分の健康と直結する話ですし、まだ若いと言っても万が一自分が何らかの病気だったら…と思えば気が気ではない人も多いでしょう。
対して男性は不妊と言う言葉に反応が鈍く、女性に促されて一緒に病院に行く立場だと思います。
ぼくもそうでしたが、男性は自分が不妊の原因になりうる確率というものあんまりよく知りません。さらに不妊についてはもちろん、女性の体についても、生理とか月経というシンプルな内容は知っていても、それ以上については全然知りません。なので不妊を自分と関係あるものだと思っていない人もたくさんいると思うんです。

 

で、そんな男性が奥さんに促されて訪れる可能性がある場所が「婦人科」の病院です。名前の時点で男はお呼びでない場所。中がどうなってるのか、どんな人がいるのか、何をすることになるのかなどなど、これから訪れる方にとっては不安でいっぱいな場所だと思います。

 

と言うわけで、婦人科に行ったことがある男として、どんなとこなのかをレポートしていきます。

まず婦人科は(詳しくは知らないけど)女性の病気を見てくれるとこです。なので基本的に患者さんは女性ばっかりです。

不妊治療もやってるとはいえ、基本は婦人科の病院なので、奥さんと一緒に来た男性は婦人科にかかりたい女性の群れの中でさびしい思いをすることになります。
また、これは病院によって異なるとは思いますが、ぼくの行った病院は2/3の確率で待合室が満席御礼でした。更年期の注射?など、診察時間が短く済むものが優先され、検査結果を伝えたり相談したりなどの時間の必要な患者が後回しにされていたのもあって、初回は2時間近く待たされました。

単に待っているだけであれば大人ですから2時間くらいは何とか我慢できます。なにがしんどいかと言えばその間、ずーっと待っている女性患者さんたちからの目線が気になるんです。そりゃ婦人科と言う女性のための病院に男性が来ていたら、待っている女性も気になって仕方ないわけです。ぼくの行ったところはわりと街中にある、そこそこ大きな病院だったこともあって、診察待ちをしている多くの女性患者さんにチラチラ見られました。

さらに(これはホントに偶然の不運なんだと思いますが)やってきた男性患者を不審に思い、露骨に噂話をはじめたり、スマホで写真を撮りはじめたりするマナーの悪い女性患者がいたは最悪でした。ぼくはその被害に遭うことなくすみましたが、受付で待っていた男性はあえなくカメラの餌食に…。

たくさんの女性の中に独りぼっち&チラチラ見られるという状況は、検査の結果云々に関係なく正直かなりストレスが溜まります。人によってはプライドが傷ついたり、病院に行くことを拒否したくなる人がいても不思議じゃありません。これから婦人科の病院を訪ねるという男性には、自分のココロを守るためにもマスクを装備して顔をなるべく隠して行くことをオススメします。

 

そんな待合室で息を忍ばせていると、ようやっと診察室へ呼び出されるわけです。不妊治療に力を入れている病院はプライバシーなどを守るために診察番号などで呼んだりするそうですが、ぼくの行ったところは思いっきり名前で呼ばれました。女性ばっかりの待合室で気配を殺し、待合室のオブジェの一つとして静かにひそんでいたのに、突然スポットライトをあてられるかのようにその存在をあばかれてしまうわけです。その病院は何回か通いましたが、これは毎回焦りました。

ちなみに診察室の中はふつうの病院と同じなので割愛。

 

それともう一つ、内科の病院とは大きく異なるのは「男性用のトイレが少ない」ということです。婦人科の病院で、患者も女性ばっかりであれば当然なんですが、ぼくの行った病院は男性用トイレは別の階(病床やその他設備がある階)にあったため、毎度上の階に上る必要がありました。トイレくらい少なくたって…と思う方も多いかもしれませんが、待合時間が長いので利用率はかなり高めです。冬の寒い日に2時間も座りっぱなしとなれば、嫌でも一回ぐらいトイレは催してしまいますよ…。

あと、これまた偶然だと思うんですが、ぼくの利用中に看護婦さんがふつ~に入って掃除道具を取っていきました。ごめんなさいも失礼しますもなく、なんだか覗きにあったような気分でしたよね…。

 

というわけで、婦人科の病院はこんなとこでした。正直「女の砦」感がすごくて、男性が立ち入るべきではない場所というオーラがすごかったです。ぼくが気にしすぎる性格なのもあって余計にですが、中での居心地の悪さはもちろん、病院の自動ドアをくぐるのにも心の準備が必要です。例えるなら、童貞だったあの頃に初めて18禁のカーテンの向こうに入っていく時の緊張感はそのままに、ワクワク感をすべて不安感に取り替えたような感じです。もう一回通って欲しいと言われても、出来れば勘弁したい…。

もしこれから不妊について検査をする予定のある方は、出来れば「不妊治療専門の病院」や「男性不妊も対応している泌尿器科」の方がオススメじゃないかなぁと思いますね。全て通ってそれぞれを比較したわけじゃないですが、婦人科の病院で女性の中にひとりぼっちになるよりは、男性がいても変じゃない場所に通う方が気が楽じゃないかなぁと思います。

 

ご参考になれば幸いです。それでは。

ぼくはこどもができにくい

昨年末、ぼくたち夫婦は初めて不妊治療のために病院の門をたたきました。
ぼくが31歳、奥さんが29歳、結婚して約2年という時期でした。
年齢だけを見れば不妊に悩む年でもないように思えるのですが、奥さんの方が気にしていた為、早いうちにと婦人科を頼ることにしたのです。

 

そこで判明したのは、ぼくの精子量が少ないという事実。

 

奥さんの方の病気や障害でなかったのは喜ばしい限りなのですが、先生に「これでは自然妊娠は難しいですね」と言われた時は正直頭が真っ白になりました。ある程度時間がたったこともあり、最近やっとこの事実を受け入れられるようになってきたところです。

現在も病院探しや治療や勉強などでてんやわんやしているとこですが、このてんやわんやが思った以上に大変で、そしてなんだか変なんです。
というわけで、男性目線で奥さんの治療を支える…ではなく、男性中心目線で不妊治療とはこんな感じなんだ!というのをブログに書いていきたいなと、ここを開設した次第です。

 

文章はあんまり得意ではないので、読みにくい点やわかりにくい点が多いかと思いますが、気が向いた時に読んでいただければありがたいです。